こんにちは。
今回は音程について、解説します。
音程とは?
音程とは、音と音の距離のことです。
Wikipedia 参照:
音程(おんてい、英語: Interval〈インターバル〉)とは、二つの音の高さの隔たりのことである。この記事では伝統的な西洋音楽において一般的な、半音を最小単位として構成される音程について記述する。
音程を学ぶメリット
音程を理解すると、コードネームやテンションノートについて、理解がスムーズになります。
音程を学んでみよう!
それでは、早速音程について、学んでいきましょう。
まず音程は、大きく分けて単音程と複音程の2種類となります。
単音程
1~8度(完全8度)以内の音程(1オクターブ以内の音程)
複音程
増8度以上の音程
音程の名称について
名称には、2つのタイプがあります。仮にAとBとします。
色付きの「完全」はAタイプの中央部分となり、「長」は、Bタイプの中央部分となります。
Aタイプ(完全系)
度数 | 1・4・5・8 |
重減 | 減 | 完全 | 増 | 重増 |
Bタイプ(長短系)
度数 | 2・3・6・7 |
重減 | 減 | 短 | 長 | 増 | 重増 |
ハ長調(Cメジャーキー)のドからそれぞれの音までの距離(=音程)を基準とて、Aタイプの場合は完全〇度、Bタイプの場合は長〇度となります。
基準
Aタイプの場合:完全1度、完全4度、完全5度、完全8度
Bタイプの場合:長2度、長3度、長6度、長7度
このように音程を表すことを度数と表現します。
例として、長6度の場合、起点の「ド」からゴールの「ラ」までの音程で、そこから半音減れば、短6度となります。
※キーが変わったとしても、そのキーの調号をを含めると、上記基準の音程はどのキーでも変わらないです。
音程がよくわからなくなったら、(長2度なのか短2度かなど)、調号がないハ長調(Cメジャーキー)のルートから音を数えて目的の音までの音程を基準とします。
鍵盤表
↑ 起点 ↑ゴール
ド ラ
タイプを選び、表を見て音程を数えてみよう!
1度
1度は同じ高さの音のことで、タイプはAとなり、完全系に属するので、完全1度が基本の形となります。
2度
下の音(今回でいうとドの音)から上の音(レ)への距離は2度となります。
長2度のは半音は3つ、短2度は半音が2つとなります。
今回楽譜の「ド」と「レ」は長2度であり、そこから半音増えれば増2度となり、そこからまた半音増えれば(=元の音からみると全音)重増2度となります。
減る場合も同じように考えます。
ただ、上の音程(レの音)が下の音程(ド)を下回ることはできないのと、2度の場合、短2度が一番距離が短い(=半音関係にある)ので、減2度や重減2度は存在できないです。
よければ鍵盤表で半音の数を確認してみてください。2度はタイプBです。
3度
3度は、2度と同じBタイプとなります。
長3度を基準に同じよう考えます。
4度
4度は、完全4度を基準にし、Aタイプとなります。
5度
5度は、完全5度を基準にし、Aタイプとなります。
6度
6度は、長6度を基準にし、Bタイプとなります。
7度
7度は、長7度を基準にし、Bタイプとなります。
8度
8度は完全8度を基準にし、Aタイプとなります。
完全1度との違いは、オクターブの音程になりことです。また、完全8度より増える8度の場合は、複音程となります。
(増8度以上)
複音程
複音程は増8度以上の音程です。
オクターブ以上離れる場合は、ゴールの音をオクターブ下げて、音程を考えます。
下の表の長13度についてです。
表記は、「1 oct.と〇度」やそのまま長13度など、複数の表記となります。
音程がすぐ分かるようになるコツ
今回、すべての音程の起点が「ド」でした。
「ド」から始まるそれぞれの半音のセットが何セットあるのかを確認するようにするとすぐに音程が理解できます。
練習問題で見ていきましょう。
練習問題
■練習問題①
3度についてです。
まず、基本の形の中に半音が含まれているか、確認します。
そして、様々な3度の音程が〇3度になるかは、半音のセットが含まれているか否かを確認します。
臨時記号がついている場合は、まずは臨時記号を抜きにして考えます。
- 「ミ」→「ソ」では、どうでしょうか?
半音セットが1つ含まれている=半音の数が減る、つまり音程が短くなるので、短3度となります。
- 「シ」→「レ」では、どうでしょうか?
臨時記号なしの状態では、半音セットは含まれ、短3度となります。
臨時記号の#によって、半音の数は増えます。なので、長3度となります。
練習②
4度についてです。
同じように基本の形に半音セットが含まれているか確認します。
基本には、半音が1つ含まれております。
- 「ファ」→「シ」ではどうでしょうか?
半音が含まれていないですね。4度で半音が含まれないのは、この部分のみで、半音の数は増えています。
他の問題も確認しましょう。
練習③
練習①と②と同じように捉えることができますね。
半音セットや臨時記号について
半音数のトータルが増える | 半音数のトータルが減る | |
半音セット数(セット①、セット②) | セット数が減る | セット数が増え(0→1も含む) |
臨時記号 | 起点が♭や♭♭ゴールが#やx | 起点が#やxゴールが♭や♭♭ |
Aタイプ(完全系) | 完全〇度→増〇度以上に(半音が増える方向へ) | 完全〇度→減〇度以上に(半音が減る方向へ) |
Bタイプ(長短系) | 長〇度→増〇度以上に(半音が増える方向へ) | 長〇度→短〇度以上に(半音が増える方向へ) |
注意点
音程は楽譜上の音やコード上の音から成り立ちます。
エンハーモニックのように、音としての響きが同じであるけれど、楽譜上の表記が変わるものは、それぞれ楽譜に表記されている音で音程を考えるようにします。
エンハーモニックについて by Google :
音名や階名において、楽譜上の表記は異なるが、音高としては同じであるもの。
まとめ
今回は、音程についてお伝えしました。
いかがでしたでしょうか。
音程について理解していると、音楽理論や作曲について勉強する際に役に立つと思います。
ピアノやキーボードの鍵盤をお持ちの方は、実際に弾きながら、上記試してみるとより分かりやすいかと思います。
よければ、参考にしてみてください。